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航海記

牛窓〜串本(和歌山県)〜福良(淡路)〜牛窓 2003/5/2~

アルファマップで航海する 今年の連休は暦の並びが悪い! クルージングの行き先をどこにしよー... 西へは、よく行くし東は、何もない、南は昨年、四国を周ったばかりだし、そういえば紀伊半島方面にはまだ足を伸ばしてなかった。Feast2の足の速さを使って、串本まで行ってあとは5日までに、ぼちぼち帰ってくることにした。

記事後半

2003/04/27(日)
船内の清掃、給油、買出し品のチェックを’I’オーナーと参加クルーで手際よく済ませる。

 

5/1(木)
Feast2を定位置から、草木造船の桟橋まで移動して陸電を接続する。 Feast2に搭載されている4kW(サイン波)インバーター装置は、電源ソースに、DC24V、AC100Vがあり、AC100Vが利用できる時には、バッテリーへ充電をしながら自らも出力をし、AC100Vが切れてもDC24Vがあれば、そのままバッテリーからの電力を使って100Vを出力しつづけるのです。 主機には、主機用のオルタネーターとは別に、24V/200Aのオルタネーターを回しインバーター用のバッテリーへ充電しています。  

 
 

写真

5/2(金)20:00
長男(小3)と草木造船桟橋へ、出港準備にとりかかる。
長男は、パジャマに着替えてライフジャケットを着けて就寝。
今回の、参加メンバーは、’I’オーナー 、オーナーのゲスト2名、私と息子を含めたクルー5名

21:30 全員揃う、ワッチのグループ分けと航程の確認、ルート情報のセットアップ、主機点検、搭載物確認を完了。
天候は、5日まで良いようで気持ち的に楽だー。

 

 

 

電子海図

22:00 
舫を解き、ゆっくりと草木造船桟橋を離れる。
天気は、晴れ 風ナシ オートパイロットをトラックモードにセット
前半、鳴門まで私、他2名で操船 鳴門の通峡予定時刻は、1:30〜2:00

 

 

 電子海図サンプル

視程が、少し悪いが波もなく、のんびりと見張りに専念する。 夜食用におにぎりを三合分作る。 艇速 7.5kt

2:00
まもなく、鳴門海峡 順潮ほぼ最強で予報では7kt強 本船も備讃瀬戸方面から何隻か確認する。

大鳴門橋通過…
橋の直下までは、静かなもんです。 向かう紀伊水道は、人工物の無い漆黒の闇、対地速度14.7kt 
橋を通過すると同時に、強烈なうねり!50ftのFeast2のバウが目線よりかなり上まで持ち上げられる。 舵効きは大変悪く、針路を保つのがやっとの状態、5〜6分で悪い波のエリアを離脱する。 ここからは外海、太平洋からのうねりを感じる。 私はいつもは、子供と一緒に10時には、寝ているのでそろそろ限界です。 ここでクルー交代、オーナー、他3名(うちゲスト2名) 鳴門のうねりで、ゲストの方はノックアウトの模様…

 

 

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日ノ御碕を通過、白浜〜潮岬までの間は、カツオ釣りのトローリングボートが多数いました。 こちらもケンケンを流すも、ヒットなし 船の集団をみつけるとコースを離れてカツオを狙う。

 

 

電子海図スクリーンショット

やってしまいました。


鳴門通過時に、WPを一つ飛ばしてしまったので、ワッチを外れるときに、GPSのルート情報をSKIPしてトラックしたつもりが… 1つ余分にWPをスキップしてしまった為、鳴門から紀伊半島を横断するコースになっていました。
しかし、電子海図上のルートから外れ航路逸脱警報が出力されていたハズなのにぃ クルーに確認すると、警報はリセットした。 しかし、そのまま走り続け、日ノ御碕手前で異常に気づきトラックを解除したとのこと、装置が高度な情報を提供していても、オペレーターが仕組みや動作状態を把握できていないのです。 そもそも、WPを余分にスキップしたオペミスが原因なのですが、これは問題です。 今後は、ナビゲーション装置の動作と操作方法を主要なクルーにしっかりと把握してもらわないといけません。 現在のシステムでは、電子海図のルート情報とGPS上のルート情報は2元管理になっています。これを解決するには、PCからオートパイロットへデータを送りルート情報を1元管理するしか方法はありません。 

 

 

 

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13:30 予定通り、串本港へアプローチ

 

電子海図スクリーンショット 

残念ながら、港内の詳細図は、まだ無い。 慎重に船を進めます。

 

200907現在、串本港整備済みです。 JP54MEVF

 

電子海図スクリーンショット 

航跡の場所に、岸壁はありませんが、実際はここに突堤があります。
保安庁さんのとなりへ着けられます。
燃料は、すぐ前にGSアリ。Feast2の隣に舫っていた大阪のトローリングボートのオーナーからの情報では、港内のギョレンで給油すると安いそうです。

 

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係留スペースは、保安庁よりも更に奥

 

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串本港は、便利なところです。 ドラッグストア有り、24H営業の大型スーパー、天然温泉有り(しかも掛け流しの本物)、酒サークルKアリ、給油もOK! なのですが、安くて美味しい地物魚料理店が少ないらしい。(今回のクルーの仕事先の方談)
着岸後、岸壁を通りかかったおっちゃんが自転車のカゴのデカイシイラをくれるという! まだ生きている。 そこへ、今度はクルーの仕事先の方がこれまた、立派なカツオを持ってきてくださった。 なんとラッキーな! 今夜は、外ごはんの予定でしたが、船内宴会に決定です。風呂を済ませて、少し買出しをして帰る。

 

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めちゃくちゃデカイヒコーキ!

トローリングの際に、この部分が水をはね上げて、魚の興味を引くらしいです。 仕掛けは、ヒコーキの後方にテグスでつながっています。

 

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めちゃくちゃデカイハリセンボン港内の岸壁ですくえました。

 

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頂き物のカツオです。

 

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3品だけ、スーパーで調達。 カツオの造りとタタキ、カルパッチョ、シイラのバター焼き、造り


カツオは、料理しているときに身の締りが全然ちがうことに気づきました。今の時期は、身には脂はのっていませんが、皮の下には脂が結構ありました。シイラのバター焼きは、淡白な味でクセは無く、鶏肉のようでした。 驚いたのはシイラの造り、あまり美味しくないと噂に聞いていたのでどうかと思ったのですが、淡白なハマチのようでしっかりとした身で大変美味しかったです。

 

 

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5月4日 04:45起床 05:00出港 晴れ 風なし
前日、シイラのおっちゃんにFeast2で流していたカツオの疑似餌を見てもらうと、「にーやん、こらぁ〜あかんわぁ〜 こんなんツレへんで〜」仕掛け担当の、私の釣りの師匠でもある薬師寺さんは、一瞬フリーズしていましたが、教え通りに疑似餌を串本で調達、教えられた通りに流し始める。

 

 

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Feast2 ケンケン初ヒット! カツオGET!

 

 

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’I’オーナーご満悦!

 

 

 

 

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釣れたら頭を落としてすぐに、血を抜いておきます。 ラップして冷蔵庫へ

結局、5回のヒットで1匹のみゲットでした。 たくさん釣れても困るので、これで漁は終了です。

 

 

 

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少し遅めの朝食です。

今朝は、トースト、サラダ、ソーセージ、たまご、コーンスープ、フルーツ、お茶。 うねりが少なかったので、まともな朝食が作れました。

 

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紀伊水道を北上中

 

 

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お昼は、残りのカツオを醤油とみりん、酒のタレにつけたカツオの漬け、写真はご飯にのせて熱いお湯をかけたものです。オーナーの郷里の高知では、残ったカツオの刺身を醤油に漬けてこうして食べたそうです。  カツオは生でも、かつおだしが出ています。(おいしいです。)

 

 

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昨日のシイラの残りを干物にしています。

 

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予定通り、17:00福良港入港
観潮船ターミナルの西側は、先客で舫えないので東側へまわり、バウアンカー スタン着けで上陸。 岸壁には、数箇所ラダーがあるのでそこへつけると上陸できます。

 

電子海図スクリーンショット 

予定通り、17:00福良港入港
観潮船ターミナルの西側は、先客で舫えないので東側へまわり、バウアンカー スタン着けで上陸。 岸壁には、数箇所ラダーがあるのでそこへつけると上陸できます。

 

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上陸後、タクシーで南淡町の温泉施設ゆーぷるへタクシーで、向かう。途中、運ちゃんにお店を紹介してもらうも今夜は満席とのこと、他に3件ほど電話番号をおしえてもらう。

連休で超混み! しかも、脱衣場も使いにくく浴室も施設の割りに狭く、早々に引きあげる。 一応露天もあるが、塩素臭が強い。レジオネラ対策なのだろうが、泉質 弱塩素泉ってとこでしょう。(笑) 個人的には、町内の銭湯のほうが好きです。
今夜は、外ごはんなので、食事の準備から解放されます。 タクシーの運ちゃんに教えてもらったお店で、8時からならなんとか受けてくれた「あうん」というお店へ向かう。 場所は、港の横に新しくできたローソンのすぐ裏です。 今回、初めてのお店ですが、雰囲気も良く料理も美味しい! 今まで行っていた居酒屋とは、雲泥の差です。


あわぢ阿吽(あうん), 0799-52-1514 早めの電話を!

 

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5月5日 6:30起床 7:00出港 晴れ 風ナシ
このまま最短で帰るとちょっと早く着きすぎるので、大鳴門を通らず、小鳴門を通過する。

 

電子海図スクリーンショット 

13:40 牛窓県営桟橋着 給油を済ませて、ホームポートの草木造船前へ14:30分着 
風には恵まれませんでしたが、怪我も事故なく帰ってくることができました。
みなさんお疲れ様でした。

 
   

 

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