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航海記

釜山航海 回航編(岡山〜広島)  2007年7月15日〜16日

写真船の整備やクルーの仕事の都合などで1年越しの計画になってしまった韓国釜山への航海がようやく現実のものになりそうです。 計画実現には、まずFeast2を福岡まで回航する必要があります。 オーナーのIさんの都合を聞きながら2007年7月13日(金)の夜から15日(日)にかけて岡山〜福岡 240NMを航海する計画を立てます。 オーナーから承認を頂いて、イザ出航です。

 

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7月13日回航当日の天気図
台風4号の接近で回13日夜からの回航はキャンセルです。                              

 

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7月15日(日)の天気図
台風は、幸い大したこともなく、勢力を衰えさせながら通過する。 翌朝起きると、吹き返しも大したこともなく走れそうな感じ、すぐに10時出航でどこまでいけるかを、電子海図上にコースラインを引き計画速度を入力、吹き返しがこのまま大したことなければ、今治くらいまで走り、翌日上関まで足を延ばせる。 ダメなら、尾道へ入り広島止まり。 どちらにしても、この2日間を無駄にはできない。すぐにオーナーのIさんに電話、出航の承認を頂き、牛窓港へ向かう。 Iオーナーも9時45分には、到着。 燃料や、水は搭載済みなので、コンビニで少しの食糧のみ調達する。

7月15日 天候曇り 風 西 4m
10:00 岡山県瀬戸内市牛窓港を出港

玉野宇野港沖

電子海図スクリーンショット

玉野宇野港沖

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アルファマップ画面

アルファマップ上には自船の他。AIS他船も表示されます。 下のレーダー画面には、瀬戸大橋のエコーが大きく映っていますが、このすぐ下に船がいても橋のエコーに隠れて映りませんが、AISならば直接位置情報をVHFでやりとりするので、確実に周辺船舶の動静をダイナミックに表示できます。

 

レーダー画面

JRC JMA-5100シリーズレーダーに、MARPAオプションを入れています。MARPAは、簡易ARPAとも呼ばれ比較的低価格帯のレーダーに装備される機能です。

このレーダーは、真トレイルではないので、自船が動くと相手が止まっていても相対的に動いているので、船も陸も航路ブイなども尾を引いて表示されます。 ARPA機能を使う場合も、自船のヘッド方位がちょいちょい変わってしまうと、ターゲットの位置情報も一時不定になってしまいます。

備讃北航路に沿って、鍋島の横で少し舳先を左に振ったところの映像です。中心から右は下方向へ、左は、上方向へ尾(トレイル)を引いて表示されています。 真モーション(トレイル)のレーダーの場合、自船の船首方位と速度情報から動いていないものは、トレイルが表示されず動いているものだけのレーダーエコーにトレイルが表示されるためとても見やすい画面になります。

電子海図スクリーンショット 

15:30 SOG 5〜6kt 日没までに今治寄港は無理っぽい。 広島を通過したところから針路を塩飽諸島経由尾道へ向ける。 風は、最大15m ひぇ〜 SOGも波を受けるたびに2ktほど落ちる 福山港沖では、避難中の大型船多数 本州にはりつけば西風はしのげるので、少しの辛抱です。

エンジンパワーを頼りに向かい風の中進む。(ヨット的でない;)

 

電子海図スクリーンショット 

17:30 境が浜マリーナに着桟 

今夜は、ここで泊まりかと思いきや、船が大きいから着けられない(着けているのに)、マリーナ前のテーマパーク廃墟は管轄が違うから着けさせられない(管轄が違うのに指示は明示してくる) Iオーナーとマリーナスタッフが1時間ほど話すもらちがあかない、はっきり言って対応も設備も最低のマリーナです。 設備は汚いし、廃墟と化したテーマパーク跡が不気味、周辺には造船所以外何もありませんでした。


周囲の小さな港を探すも、着けられそうな場所も無い、すっかり日も落ちる。 Iオーナー共々がっかり。 このあたりは、着けるところがほとんど見当たりません。 あっても、小型フェリー用だったり・・・。

電子海図スクリーンショット 

19:00 こうなったらダメ元で尾道へ向かい、着けられなければ、このまま大三島くらいまで走ろうと舳先は尾道水道へ向ける。

境が浜から尾道までの間は、狭くて両サイドに浅いところがあるので、十分海図を確認してください。 特に夜間は、注意がひつようです。 

 


 

電子海図スクリーンショット 

 


2030 尾道中央桟橋に着桟 

事前の調べでは、台風で避難船がいっぱいとのことでしたが、意外にもガラガラです。 おまけに以前は、外来船の利用ができなかったのですが、海の駅として開放されているのです。 

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連絡先に電話して、桟橋のカギを開けてもらいます。 1日500円支払って、出るときにカギをかけて桟橋に設置してあるカギポストに返却します。

 
こんな海の駅ならもっと作ってほしいです。 海の駅は、最近になってえらく数だけは増えてきましたが、費用をかけずに数だけ増やした感じでマリーナやホテルの桟橋など有料でしかも高いところが多いのです。 気軽に立ち寄れて、疲れを癒せる海の駅はごく一部です。

 

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なんと、清水の販売機があるのです。燃料の補給よりも意外と水の補給に困るのですが、ここでは、無人の販売機からホースで直接給水可能です。 利用者のニーズが本当によくわかっている海の駅ですね。 給油もポリタンク程度ならば、配達もOKですが、ローリーで直接給油は、どうだかよくわかりません。 

尾道海の駅最高!!
ホテルで銭湯を聞いて、タクシーで1メーター、半日分の塩を洗い流しサッパリ! 帰りのタクシーで居酒屋を紹介してもらい、とりあえず乾杯です。 この居酒屋結構ヒット!
■ベッチャーの胃ぶくろ”
営業時間 11:30〜14:00・17:00〜翌1:00
定休日  火曜日
電話番号 (0848)37-3730
一人¥4,500くらいかな〜
夜は意外と静か、朝フェリーが動き出すと目が覚める。

もし桟橋のホテル側が空いていたら、そこへ泊めましょう。 曳き波は、少しですがしのげます。

電子海図スクリーンショット 

7月16日
0700 天気 曇り  風 ほとんどなし 広島へ向けて出港
三原、竹原、呉を抜けて広島観音マリーナへ 

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島全体が工場になっている契島 

電子海図スクリーンショット 

13:40広島観音マリーナ入港

 

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ここの設備は相当イイ! 桟橋も50ftのFeast2が十分に着けられる余裕のサイズです。 JR広島駅方面へはバスが出ています。 駅からマリーナまでは、観音ホップ行きで終点までくるとマリーナ横までこられます。 

回航 岡山〜広島編 完了 次は、福岡小戸ヨットハーバーまでです。

 

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